社会復帰のために|精神科・心療内科|秋葉原メンタルクリニック

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社会復帰に時間がかかる理由

なぜ社会復帰に時間がかかるのでしょうか?

なぜ社会復帰に時間がかかるのでしょうか?

メンタルの不調がある方は、病気の種類によらず判断力や思考力などの知的な能力が徐々に低下していく傾向があります。その能力が一度下がってしまうと、リハビリテーションで戻るとはいえ非常に大変です。治療を開始しても症状が残存している期間はこの能力が低下していくために治療自体は成功しても社会復帰に時間がかかるのです。

秋葉原メンタルクリニックではこの不都合を避けるために、療養期の初期から能力低下を最小限にとどめる対策を行っています。具体的に一例を挙げると、病気のメインの症状が軽減し多少の余裕が出た時から、病気の説明や治療方針の相談を実行しています。これをすることで知的な能力が低下することを防ぎ、次のリハビリテーションや再発予防とのつながりを図っています。

回復を目指したい方へ

私たちはメンタルヘルスの問題を抱えた方々の社会機能回復のお手伝いをして参りました。ここで言う社会機能回復とは、復職/再就職/復学/家事などの能力の回復のことです。その経験の中で強く感じているのは以下の内容です。

  1. 治療
  2. リハビリテーション
  3. 予防

この3つは一体のものとして、なるべく治療の初期から行うべきです。これを行うことで社会機能回復を早期に図るだけではなく、その後の再発率も低下します。これは米国で出ているメンタル科の教科書などでは当然のように書かれていることです。(参考文献1)しかし実践することは本当に難しいのです。当院ではこの方針に日本のおもてなしの心を加えた治療理念を実行してきました。また今後も実行しみなさまの回復のお手伝いをして参ります。

参考文献1
“Principles and Practice of Psychiatric Rehabilitation:An Empirical Approach”,Patrick W.Corriganら;Guilford Press,2007/10/17

回復のための3ステップ

1.療養期

1.療養期

通常は約1~2ヶ月以内です。必要な患者さまには服薬調節を行い、症状を完全に治める時期です。基本的には休息を主体として過ごしていただく時期と言われています。ただし、この療養期に可能な限り初期からリハビリテーションと予防のための対策を開始することが以後の回復を早めると考えています。

2.回復期

2.回復期

服薬を継続しながら社会機能を回復していく時期です。効率よく回復期を過ごし早く機能回復するためには専門のリハビリテーション施設を利用することをおすすめしています。

3.維持期

維持期

社会機能が十分に戻った後に再発などを予防するための時期です。この時期の予防には以下のふたつがあります。

・ストレス対策を行うことで再発自体を止めること
・万一再発した際に早期発見早期治療に結びつけること

専門のリハビリテーションを完遂することで再発率が10分の1程度に下がるという統計結果も出ています。

そして大事なことはこれらの3つのステップ中になるべく早期から、一貫して系統的に(1)治療、(2)リハビリテーション、(3)予防、の3つについて知識を身につけ実践を繰り返すことが大事です。そしてこれらを通じて自信を取り戻していくことが回復のために必要であると考えます。