病気のご説明|精神科・心療内科|秋葉原メンタルクリニック
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うつ病とは
うつ病とは
うつ病は現代病のひとつで心の病気の中では最も多い病気です。
近年、ますますストレス社会となってストレス関連の障害が増えてきています。以前は、こころの悩みは病気とは考えられない傾向がありました。しかし最近の脳の科学の進歩により体の病気と同様に身体の機能の崩れが原因であると確認されてきています。この進歩に基づいて最近開発されてきた薬は、以前の薬と比較して副作用も少なく非常に良くうつの状態を改善してくれるようになりました。
さらに、心理療法の進歩もこれを手助けしてくれています。
うつの治療は、体の治療と同様『早期発見、早期治療』が大事です。
症状
- 今まで楽しめていたことに対して興味、関心が減少する
- 落ち込んで悲しい気持ちになってしまう。泣いてしまう
- 疲れが取れない。気力が出ない
- 自分がだめであると考える。自分を責める考えが出る
- 思考力、決断力がとても落ちてしまっている
- 死にたい気持ちになってしまう。どこか遠くへ逃げてしまいたくなる
- ほぼ毎日不眠が続く(寝付けない。夜中に起きてしまう。朝早く目覚めてしまう。)
- ダイエットしている訳でもなく食欲が落ちている。体重も減ってきた
上記のような状態にあてはまる場合はうつの可能性があります。
まずはご相談ください。
主な治療方法
当院では、薬物療法と心理療法を行っています。
薬物療法
まずは第2世代と言われる、新しい薬による治療を行います。
- SSRI
- SNRI
心理療法
心理療法を希望の方にはご相談の上、認知行動療法を行っています。
社会不安障害とは
社交不安障害(社会不安障害、SAD)
社会不安障害はうつ病同様に現代病のひとつで最近特に増えてきている病気です。
この病気も、うつ病同様に以前はただ単に性格が内気で引っ込み思案なだけの問題だと考えられてきました。しかし最近は社会不安障害で密かに悩んでいらっしゃる方が実は多いということがわかってきました。また、この病気を入り口として他の心の悩みを合併することもあるということから非常に注目を集めてきています。
この病気もやはり、『早期発見、早期治療』が大事です。
症状
- 人前で非常に緊張してしまう。
それに伴って、
- 大事な用件に失敗してしまう。または失敗まではしなくても実行する上で大きな苦痛をともなう
- 手足や体がふるえてしまう
- 心臓がドキドキして息も苦しくなる
- のぼせてしまったり、呂律がまわらなくなる
- 上記のような反応はきっかけに会うたびに、ほとんど毎回生じる。場合によりそのことを想像しただけでも出現する
- この状況を避けるためにすごく努力したり、回避的になってしまう
- 自分でもそんなに緊張する必要はないとわかっていても止められない
- 社会的な役割を果たせない。あるいは果たせているが非常に困難である
上記のような状態にあてはまる場合は社会不安障害の可能性があります。
まずはご相談ください。
主な治療方法
当院では、薬物療法と心理療法を行っています。
薬物療法
第2世代の抗うつ薬が非常に効果的であると言われています。
- SSRI
また、補助的に抗不安薬や震え止めの薬を併用することもあります。
心理療法
認知行動療法が有効であると言われています。
心理療法を希望の方にはご相談の上適応がある場合は行っています。
パニック障害とは
パニック障害
パニック障害は特にこれと言った原因も無いのにパニック発作が出てしまう病気です。
このパニック発作の存在は以前から知られていました。しかし、これが病気の症状であり、治療により治る物だと知らなかった方が多かったためなかなか治療につながりませんでした。しかし最近ではうつ病同様にストレスに関連した現代病のひとつであると一般の方にも認知されて、この病気で受診される方が非常に増えてきています。
症状の軽い方では治療されずに何とか生活ができている方もいらっしゃいます。しかし、この病気を入り口として他の心の悩みを合併することもあるので注意が必要です。
この病気もやはり、『早期発見、早期治療』が大事です。
症状
- 強い恐怖や不快感を伴う発作(パニック発作)が繰り返し出現する。
パニック発作とは以下のような症状が発作的に出現します。
- 心臓がドキドキする
- 発汗
- 突然寒くなる、暑くなる
- 息苦しさ、窒息感
- 胸が不快である。または痛む
- 吐き気、腹部の不快感
- 死ぬのでは?という強い恐怖心
- めまい
- 狂ってしまうのではという恐怖
- ふるえ
- この発作のせいで不都合が生じている。
- また起きやしないかと気が気でない。
- この発作を繰り返していたら本当におかしくならないか不安である。
上記のような状態にあてはまる場合はパニック障害の可能性があります。
まずはご相談ください。
主な治療方法
当院では、薬物療法と心理療法を行っています。症状の程度によっては治療期間が長引くこともありますが、焦らずに続けていくことが大切です。
薬物療法
第2世代の抗うつ薬が非常に効果的であると言われています。
- SSRI
また、補助的に抗不安薬や震え止めの薬を併用することもあります。
心理療法
認知行動療法を薬物療法と併用すると有効であると言われています。
心理療法を希望の方にはご相談の上適応がある場合は行っています。
双極性障害とは
双極性感情障害
昔は躁うつ病と呼ばれていた疾患です。しかしその後の研究により明確な躁状態がなくても(つまり症状としてはうつ状態を繰り返すだけでも)この病気と診断して治療をすると回復できることが分かってきました。
健康なときでも、楽しいことがあると気分が高揚し、辛いことがあると意気消沈しますがこれはごく普通のことです。双極性感情障害になるとこの「できごと」と「感情」とのつながりがなくなります。そして典型的にはそれが勝手に切り替わっていき自分ではコントロールできなくなります。
症状
- 身辺の状況と無関係に常に意欲がなく落ち込んでいる状態が続く
- 身辺の状況と無関係に常に元気で高揚している時がある
- それらの状態が勝手に切り替わっていく
- 元気まで至らない比較的ましな時と、うつ症状とを何度も繰り返している
- 少額の買い物が止められない時期がある
- 妙にいらいらして仕方がない時期がある
これらの状態にあてはまる場合には双極性感情障害の可能性があります。
まずはご相談ください。
主な治療方法
当院では、薬物療法と心理療法を行っています。
薬物療法
- 気分調節薬(双極性障害治療薬)
この気分調節薬(双極性障害治療薬)が非常に良く症状を抑えます。補助的に抗不安薬や抗うつ薬を使いますが、長期の服用にはリスクがあります。
心理療法
- 認知行動療法
- 双極性感情障害の疾病教育プログラム
薬物療法に心理療法を併用すると治療効果が高まります。
希望される方にはご相談の上、適応がある場合は行っています。
合併症の問題
メンタルの不調に対してがんばって治療をしているがなかなか治らないというときに問題になるのがこの合併症の問題です。
- アルコールの問題
- パーソナリティ障害傾向
- 発達障害傾向
これらの1.2.3.の傾向がメンタルの不調に合併すると回復が遅れます。
ではこの問題を簡単にご説明します。
1.アルコールの問題
良いことがあった時や友達と過ごして楽しいときにアルコールを摂取することがあります。そういう際には少量でも楽しく過ごせて醒めた翌朝も楽しい気持ちが残ります。逆に辛いことが有った時に忘れるためにアルコールを摂取することがあります。そういう際には多量に摂取しないと酔えず、醒めた翌朝には辛さが悪化して残ります。これらはアルコールが気分を切り替える作用が無くて、そのときの気分を増やす作用があるためです。
メンタルの不調の際に苦痛を和らげ、眠るためにアルコールを摂取する方がいらっしゃいます。アルコールは上記のように、そのときの気分を増やす作用があるため、摂取することでメンタルの不調が悪化します。このためメンタルの不調の際にはアルコールを摂取してはいけません。
2.パーソナリティ障害傾向
パーソナリティ障害傾向とは、物事に関しての考え方の偏りがあるためにストレスが増えてしまう傾向のことを指します。
3.発達障害傾向
発達障害傾向はストレスがかかると物事の処理能力が低下してしまう傾向を持っていることを示します。
合併症への対処法
これらの問題は、正確に診断して正しく対処したらきちんと治せます。ただし、長く放置されている場合や、症状が悪化してしまっていると専門病院での治療が必要になる可能性があります。
- 初診時からアルコールに対する正確で客観的な情報を主治医に告げる
- 人間関係や仕事上の問題点を正確に客観的に主治医に告げる
- ご家族や職場の方と一緒に受診して客観的事実を主治医に告げる
アルコールや人間関係などを告げることは勇気が要りますが、これを告げることが回復への近道です。正確な診断と最良の治療を導入することで回復を早めることが可能です。